『キラプリおじさんと幼女先輩』感想

『キラプリおじさんと幼女先輩』(著作:岩沢 藍/イラスト:Mika Pikazo)

第23回電撃小説大賞受賞作品は、すべて愛読させて頂いています。
第23回と言えば、紺野が初めて応募して撃沈して、結果的に拾い上げして頂いたりしているわけですが……まあ、それはまた別のお話。
さて、そうそうたる顔ぶれの第23回ですが、紺野が最初に読んだ作品が『キラプリおじさんと幼女先輩』です。
なぜあえてこの作品を選択したかというと、単純に紺野がプリパラおじさんだからなのだけど、いやまあ、それはさておき。
とりあえず、あらすじ!

第23回電撃小説大賞《銀賞》受賞作! 全国紳士に捧ぐS級レアラブコメ!

女児向けアイドルアーケードゲーム「キラプリ」に情熱を注ぐ、高校生・黒崎翔吾。親子連れに白い目を向けられながらも、彼が努力の末に勝ち取った地元トップランカーの座は、突如現れた小学生・新島千鶴に奪われてしまう。
「俺の庭を荒らしやがって」
「なにか文句ある?」
街に一台だけ設置された筐体のプレイ権を賭けて対立する翔吾と千鶴。そんな二人に最大の試練が……!
クリスマス限定アイテムを巡って巻き起こる、俺と幼女先輩の激レアラブコメ!

そんな経緯で、多少不純な動機で読み始めた本作ですが……。

これ感動の超大作だよ!

終盤はもう、切なさと愛おしさで涙が止まりませんでした……!
特にクライマックスの展開が熱すぎです……黒崎くん……こんなに成長して……!

と、ここからは少しだけ冷静な分析。
この作品は、タイトルからしてピーキーなものの、その実、驚くほど丁寧に作られた傑作です。
とても良い意味で、王道的ボーイミーツガール。
正直、読む前は、色モノかな? と不安にも思ったのですが、読み始めてすぐにそれは浅慮な思い込みであった、と反省させられました。
軽妙な文体から繰り出される瑞々しく色鮮やかな――さながら、遠い過去に夢想した憧憬のように甘美な世界。
すぐさまのめり込み、没頭するままページを繰り、気がついたら読み終わっていました。
すごい。何というかすごい(語彙力)。
そして読み終わった後も、思わずにやけつくというか、温かくも清々しいとても良い気持ちになれるという徹底ぶり。

そんな徹頭徹尾、読者をコントロールすることに心血を注いだ、この上なく真摯で素晴らしい作品でございました。

あと、千鶴ちゃん可愛い。すごく可愛い。

カレンダ

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